人それぞれ

ふと

子供の頃の

出来事を

思い出しました。

 

私が

小学生の時に

ハムスターを

飼っていたのですが

1匹が

庭の

モグラの穴に入り

出てこなくなりました。

 

私は

悲しくて悲しくて

号泣していましたが

姉は

泣いていません。

 

「こんなに

悲しいのに

お姉ちゃんは

何故泣かないの!?」

 

「ハムスターが

居なくなって

悲しくないの!?」

 

私は思わず

姉に

八つ当たりをしました。

 

すると

姉が

 

「泣かなくても

悲しいんだよ!」

 

「泣く事だけが

とても

悲しいわけではない!!」

 

言い返してきました。

 

その時

私は初めて

悲しみの表現は

人によって

違う事を知りました。

 

側から

見るだけでは

その人の

悲しみの深さは

計り知れません。

 

悲しみだけでは

ないですね。

 

感情表現は

人によって

様々なのだから

周りが

とやかく言う

筋合いはないんですよね。

 

その時の事を

姉は覚えて

いるのかな?

 

私の中では

色濃い

記憶です。

 

ちなみに

この話

後日談があります。

 

数ヶ月後

姉が

夜帰宅すると

玄関の前に

何かが

動いていたそうです。

 

悲鳴をあげながら

見たところ

あのハムスターが

痩せ細った姿で

そこにいました。

 

姉と

戻ってきた

ハムスターを見て

私は

大喜びしました。

 

最後は

奇跡の

話でした。