夕方
姉から電話があり
我が家の外まで
来ているから
出てきて欲しいと
言われました。
なんだろう？
大事な話でも
あるのかな？
少し
身構えながら
家の外に出ると
姉が
乗ってきた
車の前にいました。
しかし
視線は
車の中です。
もしや
・・・
「このままだと
殺処分に
なっちゃうから」
「〇〇（姉の娘）が
出先で
迷子を見付けて
警察に
連れて行ったの」
「人なっつっこくて
手に乗ってくるの」
「これは
もう
仕方ないでしょう？」
予感が
確信に変わりました。
車の中を
覗いてみると
鳥籠が助手席に
置かれていました。
その中には
とても元気に
動き回っている
小鳥の姿が。
もう
驚きません。
今に
始まったことでは
ないので。
姉が言うには
迷い鳥は
飼い主が見つかる
可能性が
低いそうです。
そうなると
警察では
管理が出来ないので
殺処分に
なってしまうとのこと。
確かに
そう言われてしまえば
自分が飼うか
新しい飼い主を
探すしか
ありません。
しかし
姉に
新しい飼い主を
探すという
選択肢はないでしょう。
何故なら
鳥との縁が
深いからです。
姉は先日
一羽の小鳥を
空へ見送った
ばかりです。
実は
その子以外にも
一羽小鳥を
飼っています。
更に
遡ると
一昨年にも
小鳥を一羽
拾って
飼いました。
結局
弱い子だったので
その子も
空へ行ってしまい
我が家の庭に
眠っています。
更に更に
遡ると
子供の頃から
動物が
大好きでした。
動物の中でも
鳥と出会う率が
めちゃくちゃ
高いのです。
これは
完全に
姉が
引き寄せているとしか
思えません。
姉自身も
鳥との縁を
自覚しています。
引き寄せは
潜在意識で
強く願うものが
引き寄せられるそうです。
自覚があるというのは
顕在意識です。
となると
姉の場合
鳥に関しては
顕在意識と
潜在意識が
完全に
合致しているのでしょう。
羨ましい限りです。
とは言へ
引き寄せているのは
命です。
姉は
ただでさへ
忙しいのに
動物達は
愛情を注いで
育てますから
結局
自分の何かを
犠牲にします。
動物の命と
同様に
自分の命へも
愛情を
注いで欲しいと
願う妹でした。
