包み紙のにおい

f:id:aisannotanemaki:20220921190610j:image

家族が

きんつば

買ってきてくれました。

 

お礼と

味の感想を

伝えながら

そのまま

和菓子談義に。

 

その時

ふと

浮かんだのが

子供の頃の

思い出。

 

今は

亡くなっている

祖父が

我が家に来る時

良く

和菓子を

持って来てくれました。

 

幼い私にとって

大当たりなのが

あん団子。

 

あんこ好きは

今に始まった

ことでは

ありません。

 

次に良いのが

みたらし団子。

 

そして

残念なのは

塩豆大福。

 

今では

自ら好んで買う

塩豆大福ですが

昔は

苦手でした。

 

せっかく

あんこが甘くて

美味しいのに

しょっぱい豆は

必要ない。

 

しかも

豆が

パサパサしているし。

 

当時の

私には

大人の味過ぎたんですね。

 

そして

祖父が

和菓子を持ってくると

私の心を

喜ばすものが

もう一つありました。

 

それは

和菓子の

包み紙です。

 

しかも

見た目でも

感触でも

ありません。

 

においが

たまらなく

良いのです。

 

紙自体のにおいと

紙に

包まれている

和菓子のにおいが

混ざっているのか

なんとも言えない

良い

におい。

 

叶うならば

また

あの良いにおいを

肺いっぱいに

吸い込みたいですが

お店は

もうありません。

 

懐かしいなぁ〜。

 

今は

お彼岸中。

 

もしかしたら

祖父が

思い出させて

くれたのかも。

 

でも

まさか私が

和菓子の

包み紙に

喜んでいたとは

祖父も

知らなかったはずです。

 

きっと

側で

笑っていますね。